土曜日午前10時、それは始まる。 偶然に手に入るボタンを着けると何らかの能力が開花し、主人公のマコト君や友達の問題を解決してくれる未知の生物ゴンじろー。 ただ主人公の周りの人達の癖が強く、両親、先生、館長さん等、若しかしたら、子ども達よりも大人達の方が印象に残るかも知れない。 元々『特捜警察ジャンポリス』の枠だった為か、コロコロコミックだけど、ジャンプ系のパロディや親世代以上の人向けに分かるネタなんかも随所に見受けられる。 OP曲やED曲も趣があるので是非一度聴いてみることをお勧めしたい。 特徴的なのは、日本むかし話風になったり、特撮になったり、フェルトで立体化されたゴンじろー達が飛び出したり、実写泥団子が出て来たり、ロボになったり、漫画で進行する回等、非常に凝った作りになっている話が挟まれていて、面白く飽きさせない所だ。 また「けだまだけ」チャンネルというミニコーナーがあり、内容もそれなりにぶっ飛んでいるので、ほっとけない。 個人的に衝撃回だったのは、毛蟹の毛ニーさんが巨大化し、ゴンじろーを切り刻み、毛玉が解け、糸屑となり消え去る場面で、唐突な最終回を見た様な感じだった。 この後もまだまだ続けと願いたくなる愛すべき作品だと思う。